来週のNZドル/円相場は、先週(10/6〜10/10)のNZドル急落に対する下値固めが 続くと予想。欧米諸国が金融システムの安定化策を相次いで打ち出したことを きっかけに、さまざまな市場でリスク資産のポジションを解消する動きは、徐々 に終息に向かうと考える。 ただし、投資スタンスはNZドルの戻り売り。住宅バブルが崩壊してリセッション 入りしたニュージーランド経済は、政府が大規模な所得税減税(向こう4年間で 総額106億NZドル)の実施を表明しているとはいえ、資産デフレによる低迷は避け られないからだ。 NZドルは、昨年の7月24日につけた1NZドル=97.79円の高値から今月8日の1NZドル =57.31円まで、わずか1年余りで40円の急落を演じている。昨年の高値 1NZドル=97.79円は、過去20年間におけるNZドル/円相場をみても最高値である ことから、この急落には、NZドルの突っ込み買いで対処するほうが賢明である との考え方もあるだろう。短期売買でのサヤ取りが得意ならばそれも一つの方法 だが、今回のNZドルの上昇相場は2000年10月の1Nドル=41.97円を起点としており、 足元の1Nドル=60〜62円は必ずしも安値圏に位置するというわけではない。先日、 IMF(国際通貨基金)が来年の世界経済の成長率予測を好不況の境目となる3%と 公表したが、新興国の経済成長が加速するなかでの3%は体感的にはすでに不況の レベルである。NZドル/円相場の水準もさることながら、“グローバル的な金融 不安による世界同時不況”という相場の大きなテーマを、投資家がどう捉えるか にかかっているのではないかと思う。 来週の注目材料は、23日(木)のニュージーランド準備銀行(RBNZ)の金融政策 決定会合である。今年7月に5年ぶりの利下げ(8.25%→8.0%)に踏み切ったRBNZ は、9月にも続けて0.5%の利下げを実施した。今回は世界的な金融不安への対応 もあり、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートを1%引き下げる (7.5%→6.5%)とみるが、これで打ち止めとなる可能性は低い。内外金利差の 縮小傾向はNZドルにとって弱材料であり、とりわけ本邦投資家からのNZドルに対 する売り圧力は強まることが予想される。
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